特徴的な土地でも充実な住居を建てたい
注文住宅を建てる際には、多くの方は土地探しから始めると思います。予算との兼ね合いもありますが、どうしても正方形や長方形といった四角い土地ではなく、変形した土地や狭い土地、傾斜になっている土地などの購入に至る場合も出てくるかもしれません。では、そのような土地を購入することになった場合でも、理想の家を建てることはできるのでしょうか。
結論からお伝えすると、建てられます。また、そういった極小土地や変形土地が得意な設計士・工務店も存在しますので、変わった形の土地や極端に狭い土地などの購入に至る場合は、まずは業者選びから慎重に行いましょう。そのような土地が得意な業者であれば、採光や動線、間取りなどの設計のノウハウを持っているため、むしろ「施主の生活スタイルに合った、個性的かつ快適な家が建てられる」と前向きに提案をしてくれます。たとえば、吹き抜けを取り入れたり色使いを工夫したり、いびつな形の土地に合わせた間取りにすることで、あえて収納スペースを創り出したりと、広さを見せる工夫が得意なのです。
ちなみにハウスメーカーですと、統一された規格に沿った提案しかできないことが多く、変形土地や極小土地に対応できないこともあります。そのため、通常とは異なる土地に家を建てるとなると、ハウスメーカーよりも柔軟な発想力と実現力のある工務店がオススメです。
女性に優しい家
女性の社会進出が進み、旦那が家庭に入る「主夫」という言葉が広まってはいるものの、やはり家事に携わる女性はたくさん居ますよね。僕も家事に関しては、できるだけ妻のお手伝いをしたいのですが、妻はとても働き者でせっせと洗濯や掃除などをやってくれるんです。それはそれでありがたいのですが、もう少し負担を軽くしてあげたいところです。実はこれも、家の設計次第で、いくらでも改善する余地があるようです。
キッチンは、女性に優しい家を作るうえで、工夫が欠かせない場所です。例えば、ごみ箱は、シンクから2歩以内でたどり着ける場所におけるように考えておきましょう。料理は、生ごみなどを代表とするゴミが一番でやすい家事です。生ごみ以外にも、スーパーの食品トレーや牛乳パックなど、シンクで洗ってから捨てるというお宅も多いと思います。
そんなときに、水滴のついたゴミを遠くのゴミ箱まで運ぶとなると、床が汚れて家事を増やす原因にもなり不便です。ゴミ箱をどこに設置できるのかも考えながら、間取りを決めるといいですよ。
掃除や片づけは、家事の中でも重労働です。掃除機をかけるにしても、リビングが物で散らかっている場合は、物の片付けから始めなければなりません。女性が掃除などの家事をすることも多いため、これでは負担が増すばかりになってしまいます。
一番いいのは、自分の物は自分で片付けられることです。いつも使うものは、置き場所が決まっていないと、リビングに置いてそのままになりがちですよね。個人個人で、置き場所さえ決まっていれば、散らかることもありません。
例えば、玄関にはコートや鍵、帽子など、個人個人で置いておける収納を作りましょう。小さいお子様がいる家庭なら、リビングのはしっこなどに、背の低いこどもでも遊んだおもちゃを入れられる収納があると便利です。お片付けの習慣が家族全員にあれば、掃除をする女性の負担もいくらか和らぎます。
ただ、そこで気をつけたいのは「テクニックでごまかしてないか」ということ。家は人の手によって、人のために作られます。その時にお互いに通う想いによって、家が作られるのです。その想いは一人ひとり別物なので、テクニックではごまかしようがありません。したがって、まずはその家に住む女性のことを真剣に考えてくれる業者を選ぶことが大切です。
理想は、女性のスタッフが家造りに関わってくれることですね。自ら家事に携わってきた経験もあり、そして女性ならではの悩みや希望などを汲み取ってくれる傾聴力と発想力は、なかなか男性スタッフには難しいものです。
とはいえ、男性スタッフが悪いというわけではありあません。女性のスタッフが居る会社であれば、意見を聞いて設計に生かすことができます。そのような、女性に配慮した提案ができる業者を選ぶことが大切です。