ゾーニングという考え方
「ゾーニング」という言葉を聞いたことがありますか?僕も、実際に家を建てることになるまでは知らなかったのですが、これが非常に重要なんです。ゾーニングとは、間取りを考える時に、土地条件や環境を考えながら、玄関やキッチン、リビングなどを大まかに区画することです。
区画は、主に「パブリック」「サービス」「プライベート」の三種類にゾーン分けします。客間やリビングがパブリックゾーン、お風呂やキッチンがサービスゾーン、寝室や子供部屋などがプライベートゾーンとなります。一般的には、この3つが導線として三角に配置されていることが良いと言われます。
経験豊富な建築士であれば、このゾーニングに基いて間取り、デザインを提案してくれるため、快適な生活が送れる理想の家を設計することが可能です。見た目のかっこよさや可愛さ、斬新さなどのデザインも、人によってはもちろん重要かもしれません。
しかし、まずはその前に、日常を過ごす「家」という空間においては、心と体がリラックスできる空間造りが大切になってくるので、ゾーニングの知識と、経験が豊富な業者を探してみるのもいいかもしれません。
本当に必要な条件とそうでないものの仕分け
デザイン性の高いお洒落な住まいでも、毎日の生活、動作にストレスが生まれるのでは暮らしに困ってしまいますよね。特に、リビングから目につきやすいキッチンは、オシャレで変わったデザインにしたいと思われる方も多いかも知れませんが、家事をスムーズにこなすための動線が考慮されていなければ、子育てに仕事に忙しいお母さんにとって、毎日のお料理がとてもつらいものになります。この場合、なるべく短い動線で家事ができることが本当に必要な条件になるでしょう。
あるいは家族が集まるリビングのすぐ横にトイレがあると便利だからと言って、リビングが狭くなるのを仕方ないと思う人も少なくありません。しかし、リビングで活動的に過ごしているときに、トイレが少し離れたところにあったからといって、毎日が不便になるのかと言えば、そうでもありませんね。それなら、夜中トイレに目が覚めた
ときに、寝室の近くにトイレがある方がよほど便利かも知れませんし、またお客様が見えた時などは、音を気にされてトイレに行きにくくなってしまうということもあるかも知れません。
この場合、家族が多くの時間を過ごすリビングが、より広く快適であることの方が大切と言えるでしょう。
設計力のある工務店選びが成功のカギ!
理想のデザインを叶えるために必要なこととして、設計力のある工務店選びが挙げれられます。良い設計はヒアリングに力を入れ、新築に持ち込む家具リストなども参照し、プランに落とし込んでいきます。
ですから、ヒアリングを丁寧に、熱心に行ってくれるのかどうか、というところもひとつ重要なポイントとなりそうです。ヒアリングが不十分では、自分の希望もうまく伝わりませんし、相手の伝えたいことも入ってきません。より希望のデザインが叶う家を建てるためには、始めの打ち合わせを細かく詳しく固めておく必要がありますから、話がきちんとできるかどうか、意思の疎通がはかれるのかどうかというのは、ひとつ成功のカギであるということができるでしょう。
建物のプランや概算見積もりなどは、気になる工務店数社に依頼してみて、提案やコスト面も参考にしながら、今後スムーズにやり取りをしていけそうかどうか、担当者の雰囲気や工務店との相性なども見極めるようにしましょう。そして、コミュニケーションがうまく取れても、力がなければ良いプランは書けませんから、プランニングの時点で工務店の設計力を見極めることが大切です。